ぶあつーい殻

 なんで子どもは言語を数年で完全に使えるようになるのか?大人になるとなんでかこんなに物覚えが悪くなるんか、もう年じゃのう。。。なんてよく言われます。

 思春期までの脳が言語習得に適している、などなどいろいろ説がありますがこんなのもあります。
子どもは失敗を恐れないから。
子どもは経験が少なく「考える」ことがすくないから。
この要素、おれはかなりでかいと思います。失敗を恐れないってのは大人でもはっちゃけたらすぐできます。けど、「考えること」が言語習得を遅らせているのは大きいと思います。
大人になるにつれていろんな経験をしますね。いままで他人から言われたこと、はたまた忘れられないトラウマ、人間関係などなど。今までの経験がすべて自分の意識のなかにあり、それがプログラムみたいに体にしみついています。

 だから、何か行動するときは、無意識のうちに必ず過去に起こったことを照らし合わせているわけです。例えば、「今日はなんとなーく、勉強もせんとだらだらしたい気分。なんて言ったらいいかわからんけど、なんとなくそんな気分」なんて、説明できんけど、感覚的に行動を決定するときがありますね。それは、無意識のうちに自分が過去にした経験から、「そんな気分」を決定したわけです。もしかしたら、過去のおんなじよーな条件でだらだらしてたら、体がリラックスして、すごい元気になった、ていうのがあったのかもしれません。

 話がちょっとずれてきたけど、そう、言語習得の話。言葉を学習するうえでも、いろいろ経験(コミュニケーションなどの言葉以外も含めたあらゆる体験)をつんでると、新しい言葉に対して、まず、すでに使っている言葉(母語)で「考えて」しまう。
文法的なことでは、「なんでこれがこうなるねん。」
単語なんかは日本語とヨーロッパ語は似ても似つかないから、母語と照らし合わせて覚える。
そして、コミュニケーションに至っては言葉だけの問題ではありません。あの時、初めて自分が勉強した言葉で話したら通じた!!うれしいですね。この体験がづっと続けば、モチベーション100ぱーでがんがんもっと話して、どんどんレベルアップですわ☆

 でもそんなうまくいかんもんです。「単語がわからんくて相手に言いたいことが言えなかった。」ていうマイナスの経験もあります。そしてもうひとつは、「こんなこと言ったら相手は傷つくかな?」「なんで(自分の国と比べて)そないきつい言い方するんやろー。」ていう自分が今までに持っている社会的経験も含まれます。コミュニケーションは単に言葉をテープみたいに再生するもんじゃありません。言葉以外にもいろんなことを考えて口は動いているわけです。

 子どもはいい意味で、気を使ったりさまざまなレベルで物事を考えません。特に赤ちゃんはひとつの言葉すら持っていないから「考える」ことすらできません。とにかく聞いて、体験で覚える。言葉の習得自体がひとつの経験で、それ以前の経験は、言葉で表せないから「何もない」。

 大人になると、経験ってゆー殻がどんどん自分についてきて、それがいい意味でも悪い意味でも、言語習得に影響してるのかもしれません。ドイツに来て最近思ったことは、そんな殻のことでした。もしその殻のプラスの面が強くなったら、外国語学習も変わってくるかもしれません。
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by walkie-talkie | 2006-11-05 21:14 | think / denken  

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