環境にやさしい競争

SEHEN, WAS MORGEN BEWEGT.

世界各国から集まった自動車の見本市がドイツのフランクフルトで開催されています。「明日を動かすモノを、その目で」と銘打たれた今回のモーターショーは、どのメーカーも「環境にやさしい」ことが最重要ポイント。しかし、車の本家ともいえるドイツは少し複雑な気持で今回を迎えているようです。



ZDF、ドイツ第2放送のニュース番組「ホイテ・ジャーナル」から。

キャスター「…ダイムラークライスラー社代表の方とフランクフルトから中継でつながっています。こんばんは。」

ダイムラークライスラー社代表「こんばんは。」(以下「代表」)

キャスター「ちょうど今聞いたところですが、アジア勢の競争は眠ることを知らないようです。実際、『どの自動車メーカーが環境に配慮していると言えますか。』というアンケート調査を行ったところ、ほとんどの人が『トヨタのハイブリッド』と答えるそうです。自動車の開発者であるドイツが、革新的な技術を持った日本に追い越されるのはとても残念なことではないでしょうか。」

代表「まあ、それは印象の問題でもありますので、表面上だけで考えてはいけません。おっしゃられた通り、われわれは自動車の開発主ではありますが、トヨタが初めてハイブリッドを導入しました。…」

キャスター「なぜトヨタは初めてハイブリットを導入できたのでしょう。そしてなぜドイツのメーカーが先手を打たなかったのでしょうか。」

代表「われわれも開発はしていたのですが、それを第一に考えてはいなかったのです。未来の車に何を搭載するか。そのうちのひとつのオプションだったのです。」

(中略)

キャスター「メルセデス製の車は(メルセデスはダイムラークライスラー社の一部門)今でも重量があり、大きい車体で燃費が多いほうですが、メルセデスを愛用する顧客は速度、安全性、デザインを重要視し、環境問題にはあまり関心がなかったということでしょうか。」

代表「われわれのお客様はこれから先も、他社との車とを考えたときに、メルセデスのこの上ない快適性、卓越した安全性に関心がいくことは間違いないと思います。もちろんですが、燃費への関心も高まることでしょう。これからはガソリンエンジンと変わらないほどのディーゼルエンジンが提供できますし(ヨーロッパではディーゼルも主流)、ガソリンエンジンもディーゼルエンジン並みに燃料節約できることが、われわれの技術で可能になるでしょう。そしてハイブリッドとのコンビネーションも視野に入っています。…」

キャスター「(ハイブリットのような)そういった車は値段が高くなりますが、どうでしょう、これから10~30年先にガソリンや軽油を全く使わない車が標準になると予想できるでしょうか。」

代表「少しずつ進めてはいます。…技術的には水素で動く、汚染物質を全く出さない車もすでに開発されています。…10年単位、長い目で見るとそのような車が道路を走る日も来るでしょう。」

キャスター「ありがとうございました。」


さて、ちょっと長くなりました。前に友達が「ヨーロッパの自動車メーカーは『こだわり』があって、伝統を大切にしている。」て書いてました。それがエンジンであったり、いろんな部品とかデザインであったり。それに対して日本車はころころデザインも変わるし、値段もお手ごろ、「売れる車」をどんどん作っている。。。

たしかにそんな印象もありますね。ドイツに行って車に興味を持つようになりました。それは、単に交通機関の道具としてじゃなく、いろんな伝統を昔から守り続けているんやぞーていう誇りみたいなんが感じ取れたからです。

日本が車を急速に輸出し始めた80年代、ドイツの政治社会誌「シュピーゲル」のある回の表紙には、細い目とニヤついた口を持った車が描かれました。そのタイトルも「せまる東洋の恐怖」。何も言わず、ただ笑って、安い車を売りまくる。こんな印象があったのかもしれません。

それから20年。すっかりTOYOTAになった日本車は今どう思われているのでしょうか。「誤解」は解けたんでしょうか。。

技術的に日本はすごい、という印象は確かにあるかもしれませんが、それが「恐怖」の存在ではなく、日本ブランドの「特徴」、さらには「伝統」になったらええなあーて思いました。

2007年フランクフルトモーターショー(ドイツ語、英語)
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by walkie-talkie | 2007-09-15 21:17 | Diary / Tagebuch  

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