いつでも交換できます!

エルビン・ペルツィヒ いや実際のところ、人間の仕事ってのは何でも機械ができるんやで。ニュルンベルグでもうすぐ、初めて運転手がおらん地下鉄が開通するんや。

ドクター・ギューベル (いぶかしがって)運転手がおらん地下鉄??

ハルトムート (あいづち)ほほーん。

ペルツィヒ そう。無人いうやつや。乗務員がおらんくて、みなコンピュータがやってまういう。

ギューベル 理解できん。なんか不気味やのう。

ペルツィヒ 技術的には飛行機だってパイロットなしで飛ばせる時代や。

ギューベル そんなんにわしゃ乗らんぞ。

ハルトムート おれもじゃ。衝突でもしたらみなそろて死んでまう。

ペルツィヒ まあ、でも未来の話やんか。システムは絶対安全、技術力でなんでもできるってことやで。

ギューベル それやったらわしゃ車に乗る。

ハルトムート せや。それやったらまだ自由や。

ペルツィヒ まあ待て。ゼネラルモォタアいう会社は2018年にひとりでに運転する車を販売するねんで。

ハルトムート ひとりでに?どうやってやねん。全自動運転か何かかいな。

ペルツィヒ そうそう。カメラかなんかで測定して、目的地をセットしたらそれでもう家で使える。

ハルトムート (難しそうに)わからんな…。

ギューベル どうやらすごい信頼を置いてるようやな、その、技術力に。

ペルツィヒ そりゃもう。すごいことやないの。席に座ったらもう、読書も電話も寝るんも何か飲むんもなんでもできる。

ハルトムート それやったら電車でもできるがな。

ペルツィヒ ま実際そうやね。でも電車んなかではタバコ吸ったりできんやろ?車と違って…。

ハルトムート 車でもできんわ。いつか車んなかでもできんくなるわ。タバコも食べるんも飲むんもキスするんもみんな禁止になるんや、国民生活みな禁止、頭でっかちのくそおえらがたがそこらじゅうでそんなん決めて、今度はくそおえらい車がおれより上手に運転して、おれより頭ええんや。

ギューベル いや自動車はやっぱりお前さんより、その、頭いいとわしゃ思うけど…。

ハルトムート 何やと?

ギューベル いやまあ…。

ハルトムート おい、そんなんやったらもう車なんか必要あらへん、それだけや。

ペルツィヒ じゃあ、ずっと家におるってことかい。

ハルトムート そうや。ほんでおれの車だけひとりでに旅行に行かすってんかい。

ペルツィヒ まあ、悪くないかもねえ。これはほんまに、人類史上最高の進歩かもしれん。いつか車は渋滞知らずで走って、飛行機は衝突せずに飛びまわって、無人電車は一分も送れずに運行…。夢のようや。

ギューベル せやね。ほんでわしらは何をするんじゃ?

ペルツィヒ じぶんたちはついに我が家にいてゆっくりと腰掛けて、本を読んで、妻を愛し、子どもの頭をなでて…それで…

ハルトムート タバコを吸うんや。

ペルツィヒ その通り。

Erwin Pelzig und seine Freunde "Fahrerlose U-Bahn"


ニュルンベルグに世界初・全自動レストランがオープン
http://jp.youtube.com/watch?v=vzlgEc8bhiM&feature=related
[PR]

by walkie-talkie | 2008-02-07 19:57 | エルビン・ペルツィヒと仲間たち  

<< いや、貴重なメッセージです。 宝くじ大当たり >>