<   2008年 02月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 

いつでも交換できます!

エルビン・ペルツィヒ いや実際のところ、人間の仕事ってのは何でも機械ができるんやで。ニュルンベルグでもうすぐ、初めて運転手がおらん地下鉄が開通するんや。

ドクター・ギューベル (いぶかしがって)運転手がおらん地下鉄??

ハルトムート (あいづち)ほほーん。

ペルツィヒ そう。無人いうやつや。乗務員がおらんくて、みなコンピュータがやってまういう。

ギューベル 理解できん。なんか不気味やのう。

ペルツィヒ 技術的には飛行機だってパイロットなしで飛ばせる時代や。

ギューベル そんなんにわしゃ乗らんぞ。

ハルトムート おれもじゃ。衝突でもしたらみなそろて死んでまう。

ペルツィヒ まあ、でも未来の話やんか。システムは絶対安全、技術力でなんでもできるってことやで。

ギューベル それやったらわしゃ車に乗る。

ハルトムート せや。それやったらまだ自由や。

ペルツィヒ まあ待て。ゼネラルモォタアいう会社は2018年にひとりでに運転する車を販売するねんで。

ハルトムート ひとりでに?どうやってやねん。全自動運転か何かかいな。

ペルツィヒ そうそう。カメラかなんかで測定して、目的地をセットしたらそれでもう家で使える。

ハルトムート (難しそうに)わからんな…。

ギューベル どうやらすごい信頼を置いてるようやな、その、技術力に。

ペルツィヒ そりゃもう。すごいことやないの。席に座ったらもう、読書も電話も寝るんも何か飲むんもなんでもできる。

ハルトムート それやったら電車でもできるがな。

ペルツィヒ ま実際そうやね。でも電車んなかではタバコ吸ったりできんやろ?車と違って…。

ハルトムート 車でもできんわ。いつか車んなかでもできんくなるわ。タバコも食べるんも飲むんもキスするんもみんな禁止になるんや、国民生活みな禁止、頭でっかちのくそおえらがたがそこらじゅうでそんなん決めて、今度はくそおえらい車がおれより上手に運転して、おれより頭ええんや。

ギューベル いや自動車はやっぱりお前さんより、その、頭いいとわしゃ思うけど…。

ハルトムート 何やと?

ギューベル いやまあ…。

ハルトムート おい、そんなんやったらもう車なんか必要あらへん、それだけや。

ペルツィヒ じゃあ、ずっと家におるってことかい。

ハルトムート そうや。ほんでおれの車だけひとりでに旅行に行かすってんかい。

ペルツィヒ まあ、悪くないかもねえ。これはほんまに、人類史上最高の進歩かもしれん。いつか車は渋滞知らずで走って、飛行機は衝突せずに飛びまわって、無人電車は一分も送れずに運行…。夢のようや。

ギューベル せやね。ほんでわしらは何をするんじゃ?

ペルツィヒ じぶんたちはついに我が家にいてゆっくりと腰掛けて、本を読んで、妻を愛し、子どもの頭をなでて…それで…

ハルトムート タバコを吸うんや。

ペルツィヒ その通り。

Erwin Pelzig und seine Freunde "Fahrerlose U-Bahn"


ニュルンベルグに世界初・全自動レストランがオープン
http://jp.youtube.com/watch?v=vzlgEc8bhiM&feature=related
[PR]

by walkie-talkie | 2008-02-07 19:57 | エルビン・ペルツィヒと仲間たち  

宝くじ大当たり

エルビン・ペルツィヒ 0.00000071511パーセント。これが超幾何学的確立法によってはじき出した、宝くじで6桁ぴったり当たる確率やね。

ドクター・ギューベル そうかいな…それにしても…

ハルトムート 830億円て言ってるやんか。

ギューベル せや。言うてるやんか。

ペルツィヒ そんでも、0.00000071511パーセントの確率でっていう条件つきでだ。やからほんま狂ったように宝くじを買う人の気がしれん。

ギューベル もっと楽しまんとなあ。わしだって当てたぞ。

ペルツィヒ よりにもよってお前さんかいギューベル先生。理知の無知ってやつか…。

ハルムート おれだって10ユーロ分買って当てたわい。

ペルツィヒ なんて無駄な。0.000000…

ハルムート、ギューベル (こらえきれずに)はいはい…!もういいいわい頭でっかちが。

ペルツィヒ いやこれは頭でっかちの能書きと違うんやで。超幾何学的確率法によるれっきとした計算で、6桁ぴったり宝くじで当たる確率は、ちょうど悪天候で雷に打たれる確率と同じなんやから…。

ハルムート 雷なんかに打たれんのは昔からよう知ってることや。

ペルツィヒ そうつまり、れーてんれいれいれいれい…

ハルムート (重ねて)もうええて。それにおかしいわ。雷に打たれた人より宝くじに当たったいう人のほうがよう話きくわ。

ペルツィヒ そらそうでしょう。雷に打たれた人は話なんかできん。さらに言うと、宝くじ当選者がどんな話する?たいていお金でよけい不幸になったとか…。

ハルムート そうかい。おれぁ不幸になるんなら、雷に打たれるより宝くじ当てたいね。

ペルツィヒ そんなん簡単にはわからんよ。統計的に見たデータを知らんやろ。宝くじ運と雷の両方当たるってことだって…。

ギューベル そらいきすぎやて。ありえんやろう。

ペルツィヒ そんなこたない。宝くじで6桁当たる、かつ雷に打たれる確率は、統計的に言ってひとつしか当たらん場合よりそんな少なくはない。

ハルムート そんなんほんまに起こるんかいな。

ペルツィヒ アメリカで1回あったんやわ。宝くじで当たった人が、1週間後に雷にも当てられたっていう…。

ハルムート おうおうかわそうなやつめ…。

ギューベル 単に幸運と不幸を同時に拾ったんだな…。

ハルムート (同意して)むーん。

ペルツィヒ まあねえ。単純計算によるとその人は別になんにも変わってないことになる…。


Quelle: immer freitags, nur in Beyern 3
[PR]

by walkie-talkie | 2008-02-05 15:52 | エルビン・ペルツィヒと仲間たち